アーカイブ生地の豊かな表情を楽しむポーチ

日本各地の個性豊かな生地で、アクセサリーやコスメなどのちょっとしたものを入れられるポーチを作りました。用いたのは倉庫に大切に保管されていた、さまざまなアーカイブ生地。今では作ることができない希少な柄や色使いのものも含まれる、産地の個性が味わえる生地を有効活用したい想いから、新たな形に仕上げてお届けします。表情豊かな生地とのめぐり合いをお楽しみください。

産地に伝わるさまざまな技法が生み出す生地

1 播州 黒／2 播州 紫：
兵庫県西脇市を中心とした北播磨地域で生産される「播州織」。あらかじめ染められた糸で生地を織る先染織物の日本最大の産地で、カッターシャツやストールなどの薄手の衣料生地によく用いられます。起源は1700年頃まで遡るといわれ、自然な風合いと先染めによる豊富な色彩、肌触りのよさが特徴です。

7 京都 黄／8 京都 赤：
京都市右京区にある1966年創業の経編みレースの製造工場「富士ニッティング」。これまでに1万種類にも及ぶ編地を生み出している同社による、明治時代の機械を使って編まれたデザイン生地です。特殊な設計の低速ロウゲージのラッセル機を持つ富士ニッティングならではの、他では織ることが難しい布です。