【30周年記念】台所に彩りをつなぐ、華やかなふきん

「よく水を吸い、風を通してすぐ乾く、蚊帳生地でふきんを作ったらどうだろう？」。そんな一つのひらめきから誕生した「花ふきん」。今では中川政七商店のロングセラー商品となった本商品の誕生から30周年を記念して、特別な柄に仕上げました。「台所や食卓に置いた時、彩りを添えるようなものにしたい」と花の色に見立てて染めた開発当初の想いを大切に、より華やかな季節の花文様を浮かべています。

透明水彩で描いた絵画のような佇まい

58cm四方の大判サイズに、四季折々の花や季節にまつわる生き物、そして奈良らしく鹿の姿を描い た絵柄は、ふきんという枠を越え、まるで一枚の絵画のよう。飾る・包む・目隠しにするなど、暮らしの中に そっと咲く花のように、日常を彩ってくれる一枚が生まれました。一枚ずつ手裁断することにより、アートのような額縁レイアウトで仕立てています。

原画を手がけたのは、20年以上にわたりふきんの開発に 携わってきた中川政七商店のデザイナー。「台所や食卓に彩りを添えたい。」そんな開発当初の想いを受け継ぎ、今回は、より華やかな季節の花文様を透明水彩で描きました。春・夏・秋・冬、そして“寿”をテーマに、それぞれ3～10種の花々をモチーフとし、蛍やトンボなど季節を感じさせる生き物たち、さまざまな姿の鹿も描き添えました。

2枚重ねの蚊帳生地の花ふきん。今回は繊細な水彩画を再現するために1枚は目の細かい蚊帳生地を用いています。

花ふきん 春の花

春の花として桜、山吹、藤、雪柳、つくし、蓮華とともに、春を告げる蝶、そして親子の鹿を描きました。

花ふきん 夏の花

夏の花として杜若、オダマキソウ、蛍袋、ミヤマホタルカヅラ、シャガ、オカトラノオ、オモダカとともに、夏の夜に輝くホタル、そして牡鹿を描きました。

花ふきん 秋の花

秋の花としてシュウメイギク、ホトトギス、カワラナデシコ、女郎花、萩、水引草、山帰来、われもこう、ススキとともに、秋風を連想させるトンボ、そして牡鹿を描きました。

花ふきん 冬の花

冬の花として椿、橘、水仙、猫柳、サンシュユ、フキノトウ、クマザサ、万両、福寿草、千両とともに、越冬するミノムシ、そして雌鹿を描きました。椿は奈良三名椿の「糊こぼし」がモチーフ。

花ふきん 寿の花

慶事に相応しい花として梅、松、竹とともに、正倉院文様の一つで縁起のよい図柄として知られる「花喰鳥（はなくいどり）」と「花鹿（はなしか）」を描きました。

日常を彩ってくれる一枚

ふきんという枠を越え、まるで一枚の絵画のよう。飾る・包む・目隠しにするなど、暮らしの中に そっと咲く花のように、日常を彩ってくれる一枚に。

奈良の特産品「かや織」から誕生した、ロングライフデザイン

奈良県の特産品である「かや織」を2枚重ねて縫い合わせた、中川政七商店の「花ふきん」。2022年にはグッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞しました。目が粗くて大判で薄手のふきんは畳んで使うと吸水性に優れ、広げて干すとすぐに乾いて便利。洗いをかさねていくことで柔らかく優しい肌ざわりになり、長くご愛用いただけます。

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