仕事にも休日にも毎日手放せません。青キ製織所のトートバッグ大

日本各地から五十を越える作り手たちが集う中川政七商店主催の合同展示会「大日本市」。 その運営を担うメンバーは、日々、全国の作り手と交流し、年間何百という品物に出会う、いわば「いいもの」の目利き集団。 この連載では、そんな彼らが「これは」と惚れ込んだ逸品をご紹介。実際に使ってみての偏愛を語ります。

語り手:松山 千恵

中川政七商店主催の展示会「大日本市」の実行委員。 8年間の直営店長を経て、全国の観光地で提携する土産店「仲間見世」 のアドバイザーを務める。 たくさんのモノに触れ合うなかで、それぞれの良さを発見し、自分らしい物と量を整えていく暮らしが好きです。

ブランド:会津木綿 青キ製織所  
推しの逸品:トートバッグ大

「会津木綿 青キ製織所」は、廃業した織元から約100年前の織機を譲り受け、解体し、そのパーツと失われた技術を探し歩き、復活させてできたブランドです。七転び八起きの志で、困難をバネにして、新しい価値を生みだしていきます。

 

入社してからずっと、バッグは自社のものを使ってきました。シーズンごとに新作が出ると入れ替えたりしながら、季節らしいもの、仕事用、と2・3個をローテーションして使う感じです。

でも、このトートバッグを使い始めたら、手放せなくなりました。他のバッグに交替することなく、仕事にも休日にも毎日使っています。

 

今年春にデビューした会津木綿のブランド


青キ製織所さんは、今年の春にデビューされたばかりの、会津木綿のブランドです。


愛用している青キ製織所のトートバッグ大

展示会では私がブースづくりなどのサポートを担当させてもらい、会津木綿の丈夫さや、100年前の織機を修理して、失われた伝統織りを復活させたお話を伺っていました。ちょうど春夏に新しいバッグが欲しいと思っていたので、さっそくトートバッグの大を使い始めました。


トートバッグの生地を織っている様子

ラフすぎず、きちんとした感じも。仕事かばんに愛用


見ていたときには、どちらかというとサブバッグ向きかなと思っていたのですが、使ってみると生地にハリがあって、きちんとした感じがあります。

A4のファイルもすっぽり入るサイズなので、ちょうどいい仕事かばんになりました。

いつも入れているのはお財布、化粧ポーチ、携帯にカギ、定期入れ。底にマチがあるので荷物がすっきり収まり、表にボコボコと響きません。ペットボトルも入る深めのポケットは、カギなど失くしたくないものを安心して入れておけます。

自然な色合いで平日も休日も使うように


色は「ぎんねず」を選びました。これが、使ってみるとどんな服にも合わせやすく、仕事だけでなく休日の外出にもと、気づけば毎日使うようになっていました。折りたたむと薄手のTシャツくらいコンパクトになるので、携帯してエコバッグとして使うことも。


色は全部で5種類あり、どれも会津らしい色彩感覚を取り入れたそうです。好みの色を選べば、その人の持っている服に自然と馴染んでくれそうな絶妙な配色は、昔からある伝統色のなせる技なのかもしれません。


頼もしい、大人のトートバッグです


もうひとつ気に入っているのは、毎日使ってもあまりシワになりにくく、一番磨耗する持ち手がヨレないこと。シンプルなつくりだからこそ、しっかりした織り生地は頼もしく感じます。

使ううち、これは大人のトートバッグだ、と思いました。

カジュアルすぎず、フォーマルすぎない、抜群の使い心地のよさで今日も連続使用記録を更新しています。



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