ニットが苦手な私にとって、運命の出会いです。226 (つつむ) の「見せるハラマキ」

日本各地から五十を越える作り手たちが集う中川政七商店主催の合同展示会「大日本市」。 その運営を担うメンバーは、日々、全国の作り手と交流し、年間何百という品物に出会う、いわば「いいもの」の目利き集団。 この連載では、そんな彼らが「これは」と惚れ込んだ逸品をご紹介。実際に使ってみての偏愛を語ります。

語り手:松山 千恵

中川政七商店主催の展示会「大日本市」の実行委員。 8年間の直営店長を経て、全国の観光地で提携する土産店「仲間見世」 のアドバイザーを務める。 たくさんのモノに触れ合うなかで、それぞれの良さを発見し、自分らしい物と量を整えていく暮らしが好きです。

ブランド:226 (つつむ)  
推しの逸品:おなかをつつむ オーガニックコットン見せるハラマキ

ヒトと暮らしをニットでつつんで、心地よくユーモアあふれる毎日へと導くこと。 それがこのブランドのコンセプト。 頭・手首・お腹など大事なカラダの一部から、 インテリアなど生活を彩るプロダクトまで、 すべてのものを、楽しい工夫でつつみます。 ニットづくり55年以上のサイフクで生産。 1963年よりニット専業メーカーとして、新潟県五泉市(ごせんし)でものづくりを続けています。
ニットのチクチクする感じが苦手で、冬でも薄着にブランケットやショールで寒さカバーをしているので、運命のような出逢いです。

「226 (つつむ) 」はニットの産地、新潟県五泉のサイフクさんが手掛けるニットブランド。このハラマキはおなかを包みながら服の上から重ね着できる、見せるハラマキです。



よく伸びる生地で締め付けがなく、ほどよくお腹が守られている感じで、手触りもやわらか。お腹まわりと外に見せる裾部分で生地の厚みを変えていて、着膨れせずに身体のラインが美しく見えるよう設計されていることを実感します。




特に気に入っているのが後ろの方が丈が長くなっているところ。お尻があたたかく、体型カバーにもなります。また、表に見える裾部分はニットの畝 (うね) が縦に入っていて、腰まわりをすっきりと見せてくれます。




全色試着をしましたが、白でも全然膨張して見えません。春夏も使いたい方は白がおすすめです。私は秋冬のファッションアイテムにしたかったのでネイビーを選びました。どちらもベーシックな色でコーディネートしやすく、色違いでほしくなります。






(秋冬の服に合わせやすいネイビー)

226のおかげで、寒さ対策をしながら、ニットのファッション性も一度に手に入れることができました。



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