ジーンズを一着持つならこれがいい、と思えました。ジャパンブルーのストレートジーンズ

日本各地から五十を越える作り手たちが集う中川政七商店主催の合同展示会「大日本市」。 その運営を担うメンバーは、日々、全国の作り手と交流し、年間何百という品物に出会う、いわば「いいもの」の目利き集団。 この連載では、そんな彼らが「これは」と惚れ込んだ逸品をご紹介。実際に使ってみての偏愛を語ります。

語り手:松山 千恵

中川政七商店主催の展示会「大日本市」の実行委員。 8年間の直営店長を経て、全国の観光地で提携する土産店「仲間見世」 のアドバイザーを務める。 たくさんのモノに触れ合うなかで、それぞれの良さを発見し、自分らしい物と量を整えていく暮らしが好きです。

ブランド:ジャパンブルー  
推しの逸品:ジーンズ(CTX-012L)

岡山県の南部に位置する倉敷市児島は元々は干拓地である特性を生かし綿の生産が中心となりました。 そこから綿素材の生地製作や縫製の技術が確立し、日本では生産されていなかったジーンズに行き着き、今や海外からも注目される生産地となっております。 そういった服作りに大切な、生地・縫製・加工などの背景がある児島で作られています。


服を選ぶときはいつも、柄や色ではなくまずサイズ感、自分の体にあうかどうかを最優先にしています。

動きやすく、ほどよく体に沿ってすっきりと見えるかどうか。だから服を買うときは必ず試着をするようにしています。

そういう中で、今まであまり縁がなかったのがジーンズです。

もともと持っていたのは1本のみ。それも仕事のイベントで、ジーンズが雰囲気にあうような時のために一応持っている、という消極的な持ち方でした。

理由は、気にしているO脚が目立ってしまいそうだから。

ピタッとした細いタイプはもちろんNGで、隠そうとすると身体の大きさに似合わない、太すぎるジーンズになってしまいます。生地も、上質そうでも重たいもの、軽いけれど薄っぺらく見えてしまうものと無数にあって、ビギナーの私が自分にあったジーンズを見つけるのはなかなか困難でした。

だからはじめてジャパンブルーさんのジーンズを見たときも、そのシンプルな見た目からは判断ができずに、「自分には似合わないかな」といつものように感じていました。



でも触れてみると、表も裏も手触りが気持ちいい。生地も分厚すぎないのに、つくりが丁寧な安心感があります。

履いてみると程よい太さで、着た時に全身のバランスをとってくれるようなシルエットが気に入りました。

足を入れてもジーンズ自体のきれいなストレートのラインが崩れず、履いた時にO脚が全く気になりません。それでいて体にフィットして、動きやすいんです。



生地感も重すぎず軽すぎず、肌に触れる心地よさも好きなポイントです。

どちらかというと、あまりたくさんものを持ちたくない方なんですが、ジーンズを一着持っておくとしたらこれがいいなと、ようやく出会えた1本でした。

 




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