本物のような抱き心地で、気づけば撫でてしまいます。「Fabrico NEKO」

日本各地から五十を越える作り手たちが集う中川政七商店主催の合同展示会「大日本市」。 その運営を担うメンバーは、日々、全国の作り手と交流し、年間何百という品物に出会う、いわば「いいもの」の目利き集団。 この連載では、そんな彼らが「これは」と惚れ込んだ逸品をご紹介。実際に使ってみての偏愛を語ります。

語り手:白山 伸恵

中川政七商店主催の展示会「大日本市」の実行委員。長い社歴の中で繋がった全国の小売店様へ更によいものをお届け出来るように奮闘しています。日々明るく楽しく過ごすことがモットーです。工芸メーカーさんもお客様も笑顔に出来ればうれしいです。

ブランド:Fabrico  
推しの逸品:NEKO

世界で唯一の特殊パイルの総合産地、和歌山・高野口町(こうやぐちちょう)発、インテリアとファッションのインスピレーションを融合したファブリックアイテムのブランド。心地よい手触りとくつろぎをお届けします。

いつもの定位置はリビングのソファの上です。服も家具も白や黒など落ち着いた色味が好みなので、今の部屋にも合いそうかなと色はグレーを選びました。


触ると見た目以上にやわらかく、本物の猫を抱いているかのようにフワフワ。特別猫好きでなかった私も、撫でていると気持ちが癒されていくのを感じます。



手掛けるFabricoさんは、和歌山県高野口生まれのファブリックブランド。高野口は国会議事堂や新幹線の椅子張りから世界的ブランドのコレクションまで幅広く手掛ける、パイル織物の一大産地です。

そんな高野口の、フェイクファーの再現力の高さで生まれたのがこの猫クッションです。実は毛色ごとに触り心地も違います。



ソファに置くとぬいぐるみというよりはインテリアのひとつという感じで、存在感があるのに空間を邪魔しません。

ソファに座ってテレビを見ていると、自分でも無意識に撫でていて、気づいたら前に抱えていることもしばしば。家族も通りがかりにさっと撫でていったりします。

大人になってぬいぐるみなどを部屋に置かなくなりましたが、抱き心地の良さに、今では無いと寂しい存在になりました。



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