わたしの好きなもの「食洗機で洗える漆椀」

わたしのお気に入りは、福井県鯖江市にある「漆琳堂」さんの漆器。
 
最初の出会いは、同社が手がける漆器ブランド「aisomocosomo」の湯呑でお茶をいただいた時。
 
塗師であり、漆琳堂の代表である内田さんから「これで飲んでみてください」と出していただいたのですが、それはそれは艶やかでころんと丸く、温かみを感じて「本当にこれが漆器?」と驚きました。

本漆とは思えない軽やかさと可愛らしい色合いも印象的。そして、お茶を飲んでみるととてもまろやかな口当たりで優しくほっこりとした味。
 
漆器でお茶をいただくのは初めてで、器ひとつでこんなにも感じ方が違うのかと感動したのを今でも鮮明に覚えています。
 
それから後に開発された「食洗機で洗える漆椀」。
 
産学官連携にて生まれた耐熱・耐久度の高い漆が施され、食洗機が使えるという画期的な漆椀。
 

サイズは4サイズあり、「小」はお子様にもお使いいただける大きさで、私は「中」と「特大」を使っています。
 
「中」は一般的にお味噌汁など汁物に使える程良い大きさで、頻度高く使用。
 



「特大」はうどんやお雑煮、豚汁、それから親子丼などの丼ものをいただく時にも。
 

 
しっかりと容量はあるけれど平椀になっているため持ちやすく、煮物や和え物を入れるとなんだか上品で美味しそうに見えるのも嬉しい。
 
何度も丁寧に塗りを重ねることでムラの無い美しさと丈夫さを兼ね備えていて、手で塗られているなんて信じられないほどです。使い込む楽しさを感じさせてくれる器だとしみじみ。
 

 
塗師の内田さんは福井県内で最年少の伝統工芸士とのこと。
 
お茶を入れていただいた時のそのお人柄が伝わってくるような、やわらかな漆の器たちです。
 



漆器は特別なものと考えられがちです。実際わたしも漆琳堂さんの漆椀に出会うまではそう思っていました。
 
でも、こちらの漆椀は日々の生活に寄り添ってくれるような椀だと感じます。
 
使い込んで漆が薄くなってきた場合、修理に出すことができるのも、安心してどんどん使えるポイントかも。良いものは長く使える。これも私が大好きなポイントです。
 
先日、インスタライブで漆琳堂さんの工場見学を拝見しました。漆の管理だけでも大変な作業で、さらに、塗られるまでの工程や様々な工夫を見てしまうと、これまで以上に大切に、でもたくさん使いたいという思いでいっぱいになりました。
 
日々の生活に彩を添えてくれる、心のこもったものを使える喜びを感じています。

 

名古屋ゲートタワーモール店  梶川

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