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バッグワークスBAGWORKS豊岡市のかばん工房が
こだわった日常使いできる
「しごとのかばん」

兵庫県豊岡市のかばんメーカーが手掛ける自社ブランド。業務用バッグの開発・生産で培った技術をもとに、機能性と耐久性を重視したバッグを展開。それぞれの職業に合った特徴を活かし、日常使いにアレンジした製品作りを大切にしています。

STORY

実は生産量日本一、1000年以上の伝統を持つかばん産地。

いま、あなたの使っているかばんがどこで作られたものかご存じですか?それは、もしかすると、豊岡産かもしれません。城崎温泉やコウノトリの里として知られる、兵庫県豊岡市。実は、日本最大級のかばんの生産地なのです。最盛期の1950年代には、全国のかばん生産量の80%を占めていたことも。しかし、OEMという他社ブランドのかばん製造が多かったため、豊岡の名前が世に出ることは、あまりありませんでした。「バッグワークス」もそんなかばんメーカーの一つで、1954年の創業以来、業務用かばんの開発・製造を行ってきました。

円山川
緑の山々に囲まれた円山川。かつては洪水が多く、その荒原に柳行李の材料コリヤナギが自生していた。
コウノトリをデザインしたマンホールの蓋
町のあちこちで豊岡のシンボル、コウノトリをデザインしたマンホールの蓋やオブジェが見られる。

柳から始まった、かばん作り

豊岡市のかばんの歴史は、約1200年前にまでさかのぼります。まちの中央を流れる円山川に自生していたコリヤナギで、かごを編んだことから始まったと言われています。江戸時代になると豊岡藩の奨励によって、ヤナギを用いた杞柳(きりゅう)産業が発展。流通経路が確立されていきます。そして時代が進み、素材がヤナギからファイバーへ移りながら、戦後の好景気を背景に、かばん生産量トップを誇る一大産地にまで成長します。1968(昭和43)年には、より効率よく業務が行えるように市内に点在するかばんの関連企業を集めた、日本唯一のかばんの工業団地「豊岡鞄団地」が誕生。その団地の入口から2軒目にある、ひときわ目を引くコバルトブルーの建物──それが、バッグワークスです。

南北に伸びるカバンストリート
JR豊岡駅から約5分。南北に伸びるカバンストリート。かばん関連のお店が軒を連ねる。
バッグワークスの自社工場
バッグワークスの自社工場。ファクトリーショップ(実店舗)を併設している。

これまでの強みを活かした、しごとのかばん

バッグワークスが得意にしているのが、業務用かばん。医療や精密機器、スポーツ、学校など、多種多様な業種からの依頼一つひとつと真摯に向き合い、ニーズを満たすかばんを生み出してきました。しかし、時代が変化していくなかで、「お客様に喜んでもらえるかばんを、自分たちで作って自分たちの名前で届けたい」と、3代目代表取締役社長の高島茂広さんは一般向けのかばんブランドを立ち上げることを決意。2012年2月、自社ブランド「BAGWORKS」が誕生しました。

これまでに400種類以上もの業務用かばんを手掛けてきたことで、生地の選定や縫製方法などの経験や知識は豊富にあるものの、自分たちで一から製品を考えることは新しい挑戦です。人工心臓補助装置のバッテリーや酸素吸入器を入れるバッグ、心電図の計測機器ケース、ダイビングのウェットスーツを入れるバッグなど‥‥、どれもその業務をスムーズに行える機能性と、毎日ハードに使ってもビクともしない耐久性を兼ね備えたかばんを作ってきたので、どんな素材を、どう縫製すればいいのか、それぞれの業務に合わせたかばんを設計・提案することができます。そこで生まれたのが「しごとのかばん」というコンセプト。さまざまな職業で使われるかばんの機能や特徴を活かしつつ、日常生活で使えるようにリデザインしたかばんを作り始めました。

ボウリングマン(右)と、その原型となったボウリング玉を入れるためのかばん
ボウリングマン(右)と、その原型となったボウリング玉を入れるためのかばん。
多種多様なかばん
2階の倉庫には、これまでに手掛けた多種多様なかばんが保管されている。

一人ひとりの手で仕上げられるかばん

企画に始まり、型紙の作成、生地の裁断などの部品作り、縫製、仕上げと、かばん作りにはさまざまな工程が存在します。その中で、ミシン縫製は、かばん作りの基本。早くきれいに縫う技術と、細かい作業を続ける根気が必要です。バッグワークスでは、ひとつのかばんの縫製を最初から最後まで一人の職人が担当。用意されたパーツを一点ずつ丁寧に縫い合わせていきます。「生地は湿気や気温の影響で微妙に変化します。それを理解し、きちんと形にできる力が大切です」と高島さんは語ります。立体的に縫い合わせるのは難しく、一人前になるには5~6年の経験が必要なのだそう。そんな高い技術を持つ職人たちが、バッグワークスの品質を支えています。

3代目代表取締役社長の高島茂広
ポストマンを丈夫にする工夫を語ってくれた、3代目代表取締役社長の高島茂広さん。ご自身は22歳でかばん作りの道へ。
裁断された生地や金具など、かばんに必要なパーツ
裁断された生地や金具など、かばんに必要なパーツ。周囲に材料商・卸商・製造メーカーとかばん作りに必要な企業が揃っているので、部品は必要な量だけ手に入るなど小回りが利くのが産地の強み。
創業時からあるラッパ通し
創業時からあるラッパ通しという道具はまだまだ現役。肩ベルトに使う革テープに糊を塗り、その両端を折り返して接着します。
2年目の若手から20年を超えるベテラン
10日ほどかけて丁寧に縫い合わせ
2年目の若手から20年を超えるベテランまで、ミシン縫製スタッフは5人。それぞれが担当するかばんのいくつものパーツを、10日ほどかけて丁寧に縫い合わせていきます。
ボーイスカウトマンの肩紐部分
二重にステッチを施す
ボーイスカウトマンの肩紐部分はナイロン生地を挟んだり、二重にステッチを施したりして、強度を高めています。

見えない部分で支える安心感

バッグワークスのかばんは、「作り手の顔」が見えます。それは、1枚のシートに、誰がどの作業をいつ行ったのか、検品は誰が担当したのかといった情報がすべて記録されているから。これにより、万が一問題が起きた場合にも迅速に対応できる仕組みが整っています。「実際に役立ったことはないけどね」と高島さんは笑いますが、どんな材料で誰が作ったのかがわかることは、使う側に大きな安心感をもたらします。バッグワークスの思いは「世界で一番ちゃんとしたかばん屋さんになること」。ISO(品質マネジメントシステムの国際規格)を取得するなど、すみずみまで心配りが行き届いています。

傷や変色などがないかを念入りに確認
縫製が終わったかばんは裏返しの状態なので、ひっくり返して、傷や変色などがないかを念入りに確認します。
バッグワークスの皆さん
バッグワークスの皆さん。休憩時間に、お気に入りのかばんを持ってもらって。

使ってこそわかる、使い勝手のよさ

郵便配達員が使うバッグをモデルにした「ポストマン」、医者が使うバッグなら「ドクターマン」など、バッグワークスのかばんはすべて、その職業にちなんだ「~マン」という名前が付けられています。世の中にある職業、仕事で実際に使われているかばんがモチーフで、商品開発は常に試行錯誤の連続。過去の製品アーカイブを参考にしながら、新しいかばんを考えますが、実際に商品化されるのはごくわずか。デザイン、素材、モチーフとなるかばん‥‥、とことん考え抜いて完成したかばんには、シンプルでありながら細部に使い勝手がよく、長く使える工夫が詰まっています。毎日使い続けるかばんをお探しなら、手に取ってみてはいかがでしょうか?あなたの日常をきっと支えてくれるはずです。

BAGWORKSの原点であるイメージコラージュ
BAGWORKSの原点であるイメージコラージュ。東欧を感じさせる、丈夫で素朴なかわいいイメージが集まっています。
工場併設のファクトリーショップ
工場併設のファクトリーショップ。限定品やアウトレット品など、ここでしか手に入らない商品に出会えるかも。
作り手情報

バッグワークス株式会社 所在地:兵庫県豊岡市
創業:昭和29年(1954年)
公式HP:
https://www.bagworks.co.jp

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