麻裏毛のプルオーバー

100%麻なのに、くたっとやわらかくて、しなやかなプルオーバー。しかも裏側は、起毛されていて温かい。
麻にこだわり、麻とともに歩んできました中川政七商店だからこそ、麻の良さを知ってほしいという思いから生まれたプルオーバー。そのこだわりと秘密をデザイナーの河田さんに教えてもらいました。

麻裏毛のプルオーバー

麻素材のものは、使い続けるほどになじみ、変化していくやわらかさや表情が楽しめます。 春・夏・秋・冬、それぞれの季節に寄り添う懐の深い特性。
室内外で気温差があり、温かい室内では体温がこもって意外と蒸しっとすることがある冬。吸湿性と保湿性の循環が非常に優れているのが麻素材。そのおかげで、あったかいけどムレにくくて快適なんだそう。
こういう性質をもっと知ってほしいという思いで、この服を作ったという河田さん。

とても素晴らしい素材!と思いますが、これが実際作るとなると難しいのも、また麻の特徴なんだそうです。

麻裏毛のプルオーバー

話を聞いていると何回も出てくる「ほんとに麻は作るのは難しい。」という言葉と、「でもいい素材なんだよね。」という言葉。

生地自体はニッターさんが試作したものをご提案いただいたので(裏毛の起毛なども) オリジナルの生地というわけではないのですが、編み自体や生地の表情 は今までに見たことがなかったので、こんな生地が作れるんだということに感動して、 この生地を使って製品を作ることになりました。
始めはこの生地を襟ぐりや袖口などすべてに使用して製品を作ってみたのですが 伸縮の問題があることがわかり、別付けのニットパーツを作られているメーカーさんを ご紹介いただき、納得のいく製品が完成した、いう次第です。
なめらかで目の詰まった生地はまったくチクチクせず、麻というこを忘れてしまうほど。
100番手の細い糸は、通常麻だと切れやすいのですが、上質のヨーロッパリネンを使うことでハイゲージに編み上げられています。

麻は綿やウールなどに比べると、繊維にやわらかさがないので、普通に編むだけでも大変な素材。
最初の「ほんとに難しい。」という理由は、ここにあるのです。それを機械の微調整、職人さんの熟練した技や知識が可能にしました。

麻裏毛のプルオーバー

では、あとは機械の調整をしながら一気に編んでいけば、自動的にできる・・・わけではありません。
身頃の裾や手首、襟ぐりはリブ編みになっているのですが、このリブ編み部分は横編み機で編んで、身ごろと袖部分は丸編み機で編みます。これは、やっぱり麻のやわらかさが少ない特徴のために、2種類の機械が必要になります。
綿やウールだと簡単にできるリブ編みも、糸が切れないように注意を払って作業しないといけません。

そうしてリブ部分はパーツごとに編んだものを身ごろと袖に縫い合わせます。ニットパーツのメーカーさんにもご協力いただいたからこそ、1枚のプルオーバーが完成したのです。

麻裏毛のプルオーバー

商品名にもなっている、麻裏毛。最初、どういうことかと思っていたのですが、裏側を見て納得。麻なのに、モコモコふわふわしているんです。
この起毛させる技術、和歌山の起毛だけを専門にしている会社にお願いしているのですが、麻を起毛させることはとても繊細な仕事。「本当に難しい。」の理由がここにもありました。

裏側は、いわゆるジャージ素材なので糸がループ状になっているのですが、そのままだと肌当たりが気になるかもしれないからと、着心地と温かさを追求して、起毛することに。
やっぱり、綿を起毛させるよりも、麻をふわふわにするのには時間がかかるそうで、さらに細番手でなめらかな表地を一切傷つけないように、裏のループだけを起毛させていく技術は、コンマ数ミリの調整の世界。

ここまで聞いていると難しいことだらけで、思わず「それでも麻で作るといいんですよね?」と聞くと、「ほんとにいい素材なんだよね。」とにっこり。

起毛させて肌当たりにこだわった生地は、最後まで着心地を追求します。
通常縫いながらロックミシンでしあげてしまうところを、まず生地を合わせて縫い、少しの縫い代を開いてなるべく平らになるように押さえて縫ってありました。裏側とは思えない、とてもきれいな仕上がり。

ということで、私はふと思いついたのです・・・

麻裏毛のプルオーバー

こんなに裏側がきれいなら、リバーシブルにしてみたら!
インタビューしながら、ひっくり返して早速試着。
裏毛のもこもこが表情豊かで、また違った雰囲気を楽しめます。
一番強度が必要な肘部分には、別布で補強してあるのですが、それがワンポイントになっています。

嬉しくなって何度も河田さんに「これいいですよね?」と、なぜか私が自慢げ。河田さんも「いいですね。」と、新しい着方にデザイナーの公認いただきました。

メンズサイズもあるのですが、意外とチクチクに厳しいのは男性だったり。ぜひ、さらっとかっこよく着こなしてもらいたい、1枚です。そして、河田さんの「ほんとにいい素材なんです。」を、みなさまにぜひ体感していただきたい1枚。

基本的に、メーカーさんのすばらしい技術を世の中の人に知ってもらえたらと思っています。 自分の役割としてはその素材の良さを引き出す形を考えたり 長く使いつづけてもらうための工夫ができればと思っています。
河田さんのこの思いが1枚1枚の服から伝わりますように。


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