水布人舎

水布人舎水と人をつなぐ布
今治メイドのタオルブランド

洗う。拭う。繰り返す日常の中に、自然とある布。それは古からの、水と人の係りとも似ています。『水布人舎(すいふとしゃ)』は、歴史ある綿織物の産地・今治で、織物の可能性を追求する工房織座による、タオルの創造プロジェクトです。

MESSAGE

暮らしの中で、ずっと連れ添えるタオルの見つかる場所を目指して。

肌の感じ方は人それぞれ、同じ人でも季節や年齢によっても変わっていきます。だからこそ、毎日使うタオルは自分の肌に合うものを大切に選びたいもの。一日の中で手に取る時間は短いかもしれないけれど、「ずっと触れていたい。」と愛着の沸く。そして、使うほどに確かな個性を感じられるタオルを目指して今治の作り手たちが『水布人舎』に集まっています。豪華さも、派手さもないおとなしい布ですが、暮らしの中で、そっと活躍するのが最高のおもてなし。そんな丁寧な想いでものづくりをしています。

水(mizu)・・・ 水と人とは深い縁。それはタオルにとっても同じこと。

今治に流れる蒼社川、その豊富な伏流水。不純物の少ない良質な軟水だからこそ、やわらかな風合いと自然な白度、美しい色のタオルに仕上がります。その恩恵を受け、今治市は古くより繊維の町として発展してきました。天然酵素を使い、繊維を痛めずに精錬することで、毛羽を抑えつつ、綿本来の持つ風合いや吸水性を引き出す。繊維に負荷をかけないよう大量の水で液流洗いをすることにより抜群のやわらかさを生み出す。「水布人舎」のタオルは素材や織りに合わせて、適した洗い加工を吟味して選んでいます。素材を活かせるか否かは加工次第。大切なのは、タオルと加工方法の相性です。「水布人舎」のタオルの風合いは、この恵まれた水と、染工場の熟練の技術があってこそ。

布(nuno)・・・ 素材を探求し、織りを研究する。そして、生まれる布。

素材と織りは密接な関係。糸の質や太さ、織りの密度やパイル長のバランスがとれてはじめてよいタオルとなります。このバランス感覚は様々な織物を作ってきた長年の経験の積み重ね。120年以上の歴史あるタオル産地 今治では、そのノウハウが数え切れないほど蓄積し、引き継がれ、今日の新しい織物への道しるべとして活きています。「水布人舎」では、寡黙な職人たちの声に真摯に耳を傾け、私たちが求めている製品イメージを伝えつつ、その理想よりもっと先にある風合いや使い心地のタオルに仕上げたいと考えています。自分たちの考えや意見を通すだけでなく、職人たちとセッションを重ね、ものづくりを深めていきます。そこからアイデアは広がり、「水布人舎」のタオルは生まれます。

人(hito)・・・ 考える人、作る人、使う人。「想い」を形にした布。

あってあたり前、ないと結構困る。タオルはそんなもの。ないなんて暮らしは想像できない。使い続けると傷んだり、硬くなったりするのがタオル。でも、使い続けるのには何か理由があるわけで、ついつい、いつも同じタオルを手にしてしまう。そんな日用品にも少しこだわってお気に入りを探してみたら・・・。ここならきっと自分のタオルが見つかる。「水布人舎」は、そんな存在になりたいと、いつも使い手の気持ちを想像しながらものづくりのアイデアを考えています。今日までに数え切れないほどのタオルが世に出ていますが、その中でこのタオルに出逢ってくれたことに、まず感謝。そして、毎日大切に使い込んでもらえることが、タオルにとっても幸せだろうと思っています。あえて語らないだけで、お気に入りのタオルが、誰しも人生にひとつくらいはあるのではないでしょうか。「モノ」をつくるのではなく、「想い」を形にしているのが「水布人舎」です。